[Blues Collection] 8 Relaxing and Comfortable Harmonica Songs
ハーモニカは「ミシシッピ・サクスフォーン」とも呼ばれ、ギターと並びブルースには欠かせない楽器で、ブルースと共に進化してきました。
しかし、エレキギターが登場すると徐々にその地位は下がってしまい、ハーモニカブルースマンは他の楽器と兼業で活動しなければなりませんでした。
けれども、この楽器の独特な味わい深い音色はブルースを聞く私たちの心を揺さぶる何かがあります。
ハーモニカはブルースと共に!!!!!!!!!!。
さて、今回はハーモニカのフィーリング的に「ゆったりと気持ちいい」曲を紹介したいと思います。
ハーモニカのゆったりと気持ちいい曲紹介
“Baby What You Want Me to Do” ジミー・リード
by Jimmy Reed
まずは、1959年にジミー・リード(Jimmy Reed)がVee Jay Recordsよりリリースしたゆったり明るい曲。
1960年のビルボードのR&Bシングルで10位まで登った人気曲でジャンルを超えとても多くの人にカバーされています。
エルビス・プレスリーがカバーしているバージョンも有名です。
リードの曲はゆったりとシンプルで親しみの持てる曲が多く、1960年前後で幅広い分野で人気を集めたた人物です。
“Red River Blues” ソニー・テリー&ブラウニー・マギー
by Sonny Terry and Brownie McGhee
ソニー・テリー&ブラウニー・マギー(Sonny Terry and Brownie McGhee)が1960年に出したアルバム「Blues & Folk」の中の曲で、ゆったりのどかな感じがします。
ハーモニカは盲目のハーピストのソニー・テリー(Sonny Terry)。
曲の途中にテリーは鋭い高い声を発しますが、「ウーピン」と名付けられた彼独自のスタイルです。
“Key To The Highway” ジョージ・ハーモニカ・スミス
by George “Harmonica” Smith
1968年にジョージ・ハーモニカ・スミス(George “Harmonica” Smit)がリリースしたバージョン。
オリジナルは1940年にチャーリーズ・シーガー(Charles Segar) 、1941年に ビッグ・ビル・ブルーンジー(Big Bill Broonzy)にリリースされた曲で2人の名前がクレジットされています。
オリジナルのシーガーは12barブルースですが、ブルーンジーは8barブルースにアレンジしており、スミスのようにその後の多くのレコーディングは8barを採用しています。
リトル・ウォルター(Little Walter)やエリック・クラプトン(Eric Clapton)のカバーも有名ですね。
“Blue Bird Blues” サニー・ボーイ・ウィリアムソン1
by Sonny Boy Williamson Ⅰ
1937年にジョン・リー・サニー・ボーイ・ウィリアムソン(John Lee Sonny Boy Williamson)がリリースしたオリジナル曲でゆったりまったりしています。
ジョン・リー・フッカー、ライトニン・ホプキンス、ハウリン・ウルフなど多くのブルースマンにカバーされています。
ゆったりした曲としてはB面に納められた「Jackson Blues」もなかなかいいです。
“Walk On” ソニー・テリー&ブラウニー・マギー
by Sonny Terry and Brownie McGhee
またしても、1959年にリリースしたソニー・テリー&ブラウニー・マギー(Sonny Terry and Brownie McGhee)の曲。
ゆったりと気持ちがいい曲です。
こちらは彼らのオリジナルで、彼らの曲はゆったりとした気持ちにさせてくれます。
“Honest I Do” ジミー・リード
by Jimmy Reed
1957年にジミー・リード(Jimmy Reed)がヴィージェイ・レコードよりリリースした曲。
ビルボードのR&Bチャートで4位、USチャートで32位を取るほど幅広く受け入れられました。
ジミーの特徴であるゆったり甘い感じのブルース。高音から始まるハーモニカの音が耳に残ります。
“Bye Bye Bird” サニー・ボーイ・ウィリアムソン2
by Sonny Boy Williamson Ⅱ
1963年にサニー・ボーイ・ウィリアムソン2(Sonny Boy Williamson Ⅱ)がチェッカーレコードよりリリースしたシングルのB面。A面はあの名曲「Help Me」。
ウィリー・ディクソンとのクレジットになっています。
どことなくアヒルがガーガー鳴きながらどこかに向かってゆったり歩いている感じがします。
“Easy” ビッグ・ウォルター・ホートン
by Big Walter Horton
1953年にビッグ・ウォルター・ホートンがサンレコードでレコーディングした彼の傑作です。
アイボリー・ジョー・ハンター(Ivory Joe Hunter) の”I Almost Lost My Mind”が基になっているようです。
曲はゆったりしていますが、ホートンのハーモニカは徐々に盛り上がっていき、最後はゾーンに入っているかのような凄みがあります。
まとめ
ハーモニカのゆったりと気持ちいい曲を8本紹介しました。
ジミー・リードやソニー・テリー&ブラウニー・マギーがこのジャンルでしょうか。
ついつい口ずさみたくなる曲が多いですね。
次回はスライドギターを使った曲をフィーリング別に紹介したいと思います。
ありがとうございました。