【ブルースコレクション】ハーモニカのカッコイイ曲8選

Cool Harmonica Songs ソング

[Blues Collection] 8 Cool Harmonica Songs

ブルースシーンに欠かせない楽器の一つのハーモニカ。

ハーモニカは自分の息をダイレクト吹き込んでに音を鳴らす楽器です。

感情を込めるのに一番適した名器だと私は思っています。

そんなハーモニカの演奏のある曲をフィーリング別に紹介したいと思います。

今回は、ハーモニカが「かっこいい」と思える曲から始めたいと思います。

ハーモニカのかっこいい曲紹介

“Help Me” サニー・ボーイ・ウィリアムソン 2

by Sonny Boy WilliamsonⅡ

1963年にサニー・ボーイ・ウィリアムソン2(Sonny Boy WilliamsonⅡ)別名ライス・ミラー(Rice Miller)がチェスレコードの傘下のチェッカーレコードよりリリースした曲。

その年のビルボードR&Bチャートで24位までいき、ブルーススタンダードになっています。

1962年にリリースされた”Green Onions”というインストゥルメンタルを基にライスやウィリー・ディクソン(Willie Dixon)らによって作られたようです。

イントロのハーモニカで一気にミラーの世界に引き込まれます。

“Sittin’ On Top Of The World” ハウリン・ウルフ

by Howlin’ Wolf

1956年にハウリン・ウルフがリリースしたバージョン。

基は、ミシシッピ・シェーキーズ(Mississippi Sheiks)が1930年にリリースしたアメリカのトラディショナルソング。

以降、とても多くのミュージシャンにカバーされている曲です。

ハウリン・ウルフは前出のサニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡにハーモニカを教えてもらっています。

ウルフのゆったりとしたハーモニカと彼のだみ声がマッチしてカッコイイ。

“My Babe” リトル・ウォルター

by Little Walter

1955年にリトル・ウォルターによってリリースされた彼の代表曲です。

ウィリー・ディクソン(Willie Dixon)が伝統的なゴスペルソング「This Train (Is Bound For Glory)」を基に世俗的に作り変えたものです。

R&Bビルボードチャートに19週食い入り、その年のナンバーワンヒット曲になっています。

ウォルターのハーモニカ演奏もさることながら「My Babe」というフレーズがやけに頭に残ります。

“Hard Hearted Woman” ビッグ・ウォルター・ホートン

by Big Walter Horton

1954年にビッグ・ウォルター・ホートン(Big Walter Horton)、別名ウォルター・シェイキー・ホートン(Walter ‘Shakey’ Horton)によってリリースされた曲。

低音から高音までのハーモニカの全域が巧みに使われていてカッコイイ。

サイドマンとして多くのブルースマンと共演していて、ジミー・ロジャースとの「Walking By Myself」も必聴。

“Last Night” キャリー・ベル

by Carey Bell

1969年にキャリー・ベル(Carey Bell)がリリースしたスローテンポの12barブルース。

基はリトル・ウォルターが1954年にリリースしています。

間奏のハーモニカのソロが渋くてカッコイイ。

キャリーは両ウォルター(Big~&Little~)からハーモニカを教わりました。

“Come On in This House” ジュニア・ウェルズ

by Junior Wells

1960年にジュニア・ウェルズ(Junior Wells)がリリースした曲で、彼の代表曲”Little By Little”のB面に録音されたもの。

ジュニアの嘆きのハーモニカがカッコイイ。

ジュニアはハーモニカ奏者としてだけでなくヴォーカルとしての評価も高く、A面のようにヴォーカルのみの録音も多いです。

バディ・ガイとも長く共演していました。

“Down Home Shakedown” ウィリー・メイ「ビッグ・ママ」ソーントン

by Willie Mae “Big Mama” Thornton

女性で最も成功したハーモニカ奏者「ビッグ・ママ」ソーントン(“Big Mama” Thornton)が1965年に「American Folk Blues Festival」でセッションした曲。

翌年にはそれを収録したアルバム「In Europe」がリリースされています。

このセッションでは、ドクター・ロス(Doctor Ross)、J.B.ルノア(J.B. Lenoir)、ビッグ・ウォルター・ホートン(Big Walter Horton)、ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)がハーモニカで共演しています。

ジョン・リー・フッカーもハーモニカが出来るんですね。

“Don’t Start Me To Talkin'” サニー・ボーイ・ウィリアムソン 2

by Sonny Boy WilliamsonⅡ

最後もサニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡ(Sonny Boy WilliamsonⅡ)ことライス・ミラー(Rice Miller)で、1955年にチェッカーレコードに初めて録音したシングル曲。

ビルボードのR&Bチャート3位にまで登っています。

セッションもそうそうたるメンバーとなっています。
 ギター1:マディー・ウォーターズ(Muddy Waters)
 ギター2:ジミー・ロジャース(Jimmy Rogers)
 ピアノ:オーティス・スパン(Otis Spann)
 ベース:ウィリー・ディクソン(Willie Dixon)
 ドラム:フレッド・ビロウ(Fred Below)

ミラーが後世に与えた影響は計り知れません。

まとめ

ハーモニカのカッコイイ曲を8本紹介しましたがいかがだったでしょうか。

カッコイイ曲となるとサニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡ(Sonny Boy WilliamsonⅡ)が筆頭でしょうか。ハーモニカの世界観といい、彼の声といいカッコイイ。

次回はハーモニカの軽快な曲を紹介したいと思います。

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